違う次元の強さで、個人総合は未踏の5連覇本当におめでとうございます。種目別は、納得の銀メダル。ここ数日間は体操ファンにとって楽しめる日々でした。体操の中継がこんなに行われるのも珍しいのですが世界チャンピオンのおかげです。その内村選手が、僅差で敗れた団体戦のあとのインタビューで表題のような発言をしています。個人チャンピオンの発言ですから、重いですよね。ホームアドバンテージである。もう少しはっきり言えば、「依怙贔屓である」そのように内村選手が思っていると多くの人は解釈しています。しかし、あの内村選手がそのようなことを言うでしょうか。内村選手が一番分かっているはずです。中国チームが上だったと。日本チームは大きなミスはありませんでした。中国チームは鞍馬と平行棒で大きなミスをしました。そして両チームの得点はほぼ同じです。ということは、ミスが出なければ、中国の方が圧倒的に上だということです。象徴的なのは、跳馬でした。ここで日本チームは確実にするために演技価値点を下げてきました。中国チームは3人とも難易度の高いロペスで揃えてきました。日本チームが守りに入り、中国チームが攻めたということです。これだとどちらがチャレンジャーなのか、わかりません。残念なことに、守りに入ったチームがたいてい負けます。そのあと、平行棒で少しだけ攻めの姿勢が見られましたが、鉄棒では演技価値点で中国チームが上でした。そして、平行棒での失敗があっても、攻めの姿勢を変えなかった中国チームが、最後の最後で逆転しました。中国チームは美しい体操の研究もしています。冨田選手~内村選手に受け継がれた美しい体操は世界を魅了しています。世界中の強豪チームが自分たちにも取り入れようとしています。中国チームの鉄棒の安定感は抜群でした。さて、では、あの、内村発言はどういう意味なのか?ホームアドバンテージはあります。しかしそれは依怙贔屓ではなく、ファンの期待です。明らかにファンの声援が中国チームを後押ししていました。このファンの前で絶対に負けられないという気持ちが中国チームから感じられました。内村選手は、それを言っていた気がします。
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