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2014世界体操選手権終了

 10月3日から中国の南寧で行われていた体操世界選手権が今日の種目別決勝後半で全ての日程を終了した。 獲得メダル数は金:1、銀:3、銅:2の合計6個でエース内村航平が個人総合5連覇を果たし、団体では銀に終わったものの優勝した中国とは0,1差まで肉薄したという収穫ある大会だった。 今大会の特徴はエースの内村と昨年あん馬で優勝した亀山耕平が 25歳と最年長で、最も若いのが昨年床で優勝した白井健三というメンバーで臨んでいた。 内村が熱望した団体金だが最後の1人を残してトップを守っていたものの最後の1人で逆転されての悔しい銀だったが、2年前のロンドンでは4点差をつけられていたのを今回は0,1まで肉薄しており得意の床で白井がラインオーバーさえしてなければアウェーとはいえ金を取れていた可能性が高いので惜しい事をしたとは思う。 ただしロンドン五輪から最初の団体戦で中国をここまで追い詰めたのは大いに評価できる。 一方で絶対王者・内村航平を擁する個人総合では全体のレベルが上がった中で内村が貫禄の5連覇を達成すると同時に、前年2位だった加藤凌平を予選得点で上回った田中佑典が3位に入り個人総合の層の厚さを示す事ができた。 残念だったのは前年あん馬を制した亀山が予選で失敗し種目別決勝に残れなかった事と、白井も床がしっくり来ずに団体に続きラインオーバーでの減点が響いて2位に終わった事。 それ以外では加藤の平行棒での3位や、内村が鉄棒で別次元の演技をするユプケ・ゾンダーランドに次いでの2位というのもオールラウンダー系の2人が種目別でもメダルを取れるというレベルの高さを証明した。 今回は最大のライバル・中国での開催だったのでホームタウンディシションが若干入るのは仕方ないだろうが、この経験を生かして来年のバーミンガムで団体優勝を奪回し16年リオ・デジャネイロ五輪にいいムードをつなげて欲しいものだ。

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