2014テレビ信州杯レポート⑤ インターハイ予選前哨戦 in Tokyoテレビ信州杯のシニア団体には、今年のインターハイ開催地となる東京から４チームが出場していた。数年前までは、東京代表といえば、「藤村」！だったが、このところ、少し様子が変わってきている。
2010年の沖縄インターハイを最後に藤村女子は、インターハイ出場を逃しており、2011年青森インターハイには、桐朋女子高校、2012年福井インターハイ、2013年佐賀インターハイは、二階堂女子高校が連続出場している。今年も、東京代表の最有力候補と言えそうな二階堂女子高校は、今大会にも二階堂RGとして出場しており、見事３位となり、東京勢の中ではトップの成績をマークした。●二階堂RG二階堂RGの演技は、ほぼノーミスで、同調性も高く、工夫されたステップや振付がとても魅力的だった。新年早々で練習不足気味のチームが多いなか、二階堂RGは、DよりもEの得点が高く、精度の高い演技を見せた。その二階堂の最強のライバルとなりそうなのが、８位に入賞した駒場学園高等学校だ。昨年の東京国体メンバーだった阿部麻由、小嶋華子を擁するメンバーは、身体能力も高く、よく動ける。ボーカル入りの曲を使用した盛り上がりのある演技だが、曲がややBGM風になってしまうところはあったようにも思うが、まとまりはよかった。インターハイ予選に向けて、より演技がこなれてきたときが楽しみなチームだ。開催地枠があり、今年のインターハイには東京から２校が出場できるため、久々のインターハイ出場の可能性は十分にある。●駒場学園高等学校躍進を見せたのが、戸板女子高校のメンバーで組んでいるToita RGだ。シニア団体も12位で、藤村女子を上回り、東京代表争いに名乗りをあげたかっこうだ。ちなみに、ジュニアのToita RGも、ジュニア団体で８位入賞を果たしている。戸板女子中学高校の文化祭での演技発表を何回か見たことがあるが、非常にていねい、着実に選手たちが育てられている、と感じていた。ただ、その成長が競技成績になかなか反映してこない印象は否めなかった。しかし、東京代表２枠というチャンスに恵まれた今年、例年以上にモチベーションを高くもって、インターハイ予選への準備を進められれば、このチームも侮れない存在になってきそうだ。●Toita RG今大会に出場していた東京勢・最後の１チームは、かつてのインターハイ常連校「藤村女子中学高等学校」だ。近年、東京代表の座から遠ざかっている藤村女子だが、じつは昨年の高校選抜大会には出場している。しかし、このときは、ミスが相次ぎ、力を発揮できなかった。やはり、藤村といえど、全国の舞台でのブランクは大きかったのかもしれない。私が、女子の新体操を見始めて、かれこれ15年ほどたっている。その間、多くのチームの栄枯盛衰を見てきた。どんなチームでもずっといいことはないし、一度落ちてもまた上がってこれることもある。東京インターハイが開催される今年、復活をかけて藤村はどんな演技を見せてくれるのだろうか。楽しみにしたい。●藤村女子中学高等学校
2012年の福井インターハイでは二階堂高校が健闘し、その年の全日本選手権に出場したが、近年は、東京代表チームが全日本まで進むことも少なくなってきている。それは、全国のレベルが上がってきたことの表れではあるが、かつては新体操界を引っ張る立場だった東京にとっては、さびしい状況と言わざるをえない。東京インターハイが開催される2014年が、東京の新体操のエポックメイキングになることを期待したいと思う。 ＜撮影：榊原嘉徳＞※ジムラブのギャラリーに「テレビ信州杯（女子）」の写真を続々アップしています。●長谷晏奈（M２三碓新体操クラブ）
http://gymlove.net/rgl/topics/gallery/2014/02/06/2014m2/●中村 花（奈良YMCA新体操クラブ）
http://gymlove.net/rgl/topics/gallery/2014/02/06/2014ymca/●猪又涼子（ポーラ☆スターRG）
http://gymlove.net/rgl/topics/gallery/2014/02/07/2014rg-3/●唐澤里沙子（フェアリーRGクラブ）
http://gymlove.net/rgl/topics/gallery/2014/02/07/2014rg-4/●北原伊吹（舞エンジェルスRG）
http://gymlove.net/rgl/topics/gallery/2014/02/08/2014rg-5/●神山寧々（舞エンジェルスRG）
http://gymlove.net/rgl/topics/gallery/2014/02/08/2014rg-6/
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