2014テレビ信州杯レポート② ここならではの光景テレビ信州杯は、その規模の大きさで全国随一の地方大会と言えるが、この大会の魅力はなにもその規模だけではない。今回で18回目を迎えた大会だが、おそらくよちよち歩きで大会を始めたころから、その根底に流れる「あたたかさ」が変わらない。だから、まるでこの大会が「ホームグラウンド」であるかのように、出場している選手達がじつに楽しそうなのだ。こと、男子にとっては、男子新体操強国とは言えない長野県で、これほど長い間、男子新体操を支えてもらっているという点で、全国でも稀有な大会であり、なんともありがたい大会ではないだろうか。今でこそ、男子の出場チームも増え、男子フロアもかなり賑やかになっているが、「こんなわずかな選手のために、男子マットを敷くの?」ともったいなく感じる時期もあったのだ。それでも、粛々と男子の部も開催し続けた。それが、「現在」につながった。手元にある古いプログラムを確認してみたら、第11回大会(平成19年)は、男子個人競技の出場者は27人(実際は1人で2種目出ている選手もいるので、人数はもっと少ない。以下の大会の人数も同様)。第13回大会(平成21年)は、個人競技ジュニアが9人、シニア29人。第14回大会(平成22年)は、個人競技ジュニアが6人、シニア26人。第18回大会である今年は、個人競技ジュニアが51人、シニア44人。すさまじい勢いで増えている。そうやって、男子新体操の振興を支えてきてくれたこの大会だから、彼らの表情も普段の大会とはかなり違う。見ているほうも幸せな気分になる場面が、この大会では多く見られる。そんな「テレビ信州杯(長野カップ)ならでは」のショットを、今回は紹介したいと思う。最近は、男子キッズ選手権が、「ほほえましい光景」の宝庫となっている。そして、今回、改めて感じたのは、出場者数だけでなく、観客数も着実に増えてきているということだ。五輪会場だっただけあって、なにしろ客席数が多い。さすがに場内満席というわけにはいかないが、フロア正面側だけを見れば、かなり上のほうまで観客が入っている。この客席の埋まり方も、以前とは明らかに違う。インターハイでもない。国体でもない。一地方大会でのこの集客は、もはや偉業だ。この大会を誕生させ、支えてきたすべての方達に敬意を表したい。 <撮影:清水綾子>※ジムラブに、「テレビ信州杯 男子団体優勝チーム」をアップしました。
http://gymlove.net/rgl/topics/report/2014/01/17/post-73/
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