2013クラブ団体選手権 「印象に残った演技」①5人そろって、ましてや手具も使う女子の団体演技において、試合本番でノーミスのいい1本が出る確率は、果たしてどのくらいだろう?その確率は、おそらくかなり低いのではないかと思う。落下や場外のような目立ったミスは避けられたとしても、移動や不正確な難度の実施など、細かいミスはたいていのチームに出てしまう。せっかくのステキな振付も、工夫を凝らした構成も、こだわってきた表現も、ミスのために見せきれずに終わることもあるし、大きく減点されてしまい、思った以上に低い得点に泣くこともある。ただ、点数や順位がどうであれ、「いいなあ」と感じる演技はある。ミスがあって得点は伸びなかったとしても、印象に残る演技もある。とくに、新ルールになった今年は、振付や表現の面で、見どころの多い演技が多かったため、上位チーム以外にも、とても楽しめる演技が多い大会だったように思う。全部はあげきれないかと思うが、何回かにわたって、印象に残ったチームを紹介していきたいと思う。●NPO秋田RG愛好会(秋田県)使用していた曲が、歌劇『魔笛』。ジュニア選手が演じるのに、歌劇はどうか? と思われそうだが、このチームはそのクラシカルかつ劇的な曲をうまく使っていたと思う。動きにも品があり、美しい半面、投げ受けなどはかなりチャレンジーで、ドキドキさせる演技だった。●アリシエ兵庫(兵庫県)先だってのクラブ選手権で大活躍だったアリシエ兵庫だが、今回の団体は、演技後半でミスが続いてしまい、やや残念な結果になってしまった。しかし、「くるみ割り人形」の序曲で始まり、中盤からはより優雅な「花のワルツ」に変わる物語性のある作品を、音楽にのってうまく踊りこなしていたと思う。手具操作の思い切りのよさも印象的だった。●仙台ジュニア体育研究所(宮城県)こちらも「くるみ割り人形」を使用しての演技だったが、「くるみ」の世界への入り込み方では、ナンバーワンのかわいらしい演技だった。いくつか落下などのミスはあったが、それが気にならないくらいに選手達は、くるみ割り人形のファンタジックな世界で踊っているように見えた。●LUCE RG(神奈川県)素の自分達とはまったく違うものになりきり、別世界を描き出すという点では、かなり力のあるチームではないかと思う。私には、彼女達の演技は、「ゴースト達の一夜」に見えた。人間達が寝静まっている時間に、ゴースト達が集まり、暴れまわる、そんなイメージがわく演技だった。※ジムラブに、体操のギャラリーもオープンしました。9月末に迫った体操世界選手権に向けて、体操の情報も増やしていきたいと思っていますので、ご注目ください。
http://gymlove.net/gl/topics/gallery/※ジムラブのギャラリーに、「2013クラブ団体選手権/アンジュ」をアップしました。あまりにも、かわいく撮れていたので…。
http://gymlove.net/rgl/topics/gallery/2013/09/11/2013-84/
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