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Channel: 体操
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リオ・オリンピック代表のベテランの壁は厚くて高いけど越えなきゃ先がない

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先日、全日本体操競技種目別選手権が群馬県高崎市の高崎アリーナで開催されました。女子はこれで10月の世界選手権の代表が決定しました。オリンピックの翌年というのは、今までは若手が名前を売るチャンスだったんですが、今回の代表はすべて昨年のリオ・オリンピックの代表だった選手ということになりました。残念!と思うと同時に、村上選手、寺本選手の2枚看板を引きずり下ろすような勢いが、現時点でないというのは、この先心配でもあります。2人の強さは、リオ・オリンピックまでの猛練習によって蓄積された財産が大きいということなんでしょう。それを負かすのは大変です。でも、落ちてくるのを待っていたんでは日本のレベルアップは望めませんので、2人が強いうちに負かす選手に出てきて欲しいと願うのです。同じくリオ代表で今回も選ばれた杉原選手、宮川選手は、まだ若手の中に入ると思いますが、これからはこの2人を軸に、梶田選手、中路選手、畠田選手など、10代中盤の選手がからんで、みんなで強くなっていって欲しいと思います。男子について、まず第一声は「なにしとんねん!亀山!」亀山選手が世界選手権を制した鞍馬、予選でまさかのミス。優勝を逃すどころか決勝にも進めないとなると、かなり多くの人がガッカリしたんじゃないでしょうか。「まさかのミス」と書きましたが、御存知の通り鞍馬はほんのチョビットのズレでポロッと落ちてしまうこわ~い種目です。それでも攻めた演技をすれば、それだけリスクは高まるわけですから、全日本の種目別ともなれば「まさか」でもないんですね。それでも、というか、だからこそ、鞍馬ではシュパーッとキメる最高のカタルシスを求めてしまうし、それが出来るのが亀山選手だと期待しているので「なにしとんねん!」となってしまうんですよね。幸い、まだ首の皮一枚、代表候補には残っているので、亀山劇場の続きを見せて欲しいと思います。武田選手の吊り輪優勝は良かったですね。地元に錦を飾ることが出来て、ご家族も喜んでいることでしょう。古い時代から群馬県は体操の強い県でしたが、いつの頃からかつり輪王国なんですよね。どうしてなんでしょうね? 日本のつり輪を強くするヒントが群馬県にあるのかもしれませんよ。男子も、女子同様、これからを担う期待の選手たちが、期待通りの結果になっていないような気がします。結果的に、今回の結果一発で代表決定としなかったのは正解でしたね。ただ、10人の中から代表を決定していく過程は非常に難しいと思います。選考会をダラダラと何度もやっていたらここ一番の勝負強い選手を選べない可能性がありますし、1発勝負での選考では偶然の一発屋を選んでしまう可能性もあります。そのどちらでもない安定した強さを発揮できるよう、選手に期待するしかありませんね。

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