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2017アジア新体操選手権レポート2

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【新体操第9回アジア選手権・第15回アジアジュニア選手権大会2日目】シニア大会情報・結果へ ジュニア大会情報・結果へ 6月25日、新体操第9回アジア選手権・第15回アジアジュニア選手権(カザフスタン/アスタナ)2日目は、アジアジュニア団体総合後半、個人国別対抗後半、個人総合予選後半とアジア選手権団体総合後半、個人国別対抗後半、個人総合予選後半が行われた。《アジアジュニア団体総合》本日の種目はクラブ。昨日美しい演技を見せた中国が試技順1番。この日もキャッチの移動やパンシェローテーションに乱れはあったが、軽やかな演技を見せてD7.600 E6.750 14.350 昨日のロープとの総合点27.250 試技順2番は韓国。パンシェローテーションで乱れ。キャッチの移動も多く、ラストの連係ができなかった模様で、D7.000 E5.050 12.050 総合点24.200 試技順3番はウズベキスタン。非常にこなしも良く、大きなミスなくエネルギッシュに演技した。D8.000 E6.850 14.850 総合点26.150 そして試技順4番は日本(選抜チーム)前半はキャッチの移動も少なく、パンシェローテーションもきれいに決まった。しかし中盤の交換で若干投げが短くなり、手元でポトリと落下。続く連係の投げが、指に引っかかってしまったのか、場外へと投げてしまった。失敗した後の処理については十分に練習をしてきたので、場外までクラブを取りに行かず、すぐに予備手具に差し替え。その後は、リズムを狂わせることなく、最後までやりきった。 D7.500 E6.600 P0.3 13.800 総合点28.000 出場選手:小西野乃花中村胡桃稲木李菜子今岡里奈二木乃愛ラストは地元カザフスタン。落下が多かったが地元の声援に後押しされ、元気に踊りきった。 D8.000 E5.900 13.900 総合点25.400 結果、日本は昨日の貯金により逃げ切り、金メダルを獲得した。クラブの作品はロープより早めに取りかかっていただけに、うまくやりたいという気持ちが強すぎたのだと推察する。総合では金メダルを獲得できたが、まだ種目別決勝が残っているので、総合でやりきれなかった点にチャレンジしてもらいたい。《アジアジュニア個人国別対抗後半・個人総合予選後半》後半種目はクラブとリボン。小池夏鈴のリボンはAD(加点の可能性のある手具操作)のスティック背中ころがしで落下。すぐに拾ったが、支持ありの後方ローテーション時まで、リボンが絡まったままになってしまった。D5.200 E7.050 12.250 植松智子のリボンは、多少身体に近くなるところはあったが、なんとか踊りきった。 D5.300 E7.050 12.350 飯田由香のリボンは、出だしのADがうまくいかず、リボンが床に残ったままになった。拾うのに手間取ったが、あとは美しく演じ、D5.000 E7.700 12.700 最後の種目、小池のクラブは、出だしのADで落下。パンシェのローテーションが乱れ、ラストのR(リスク=手具を投げ上げ、2回転以上の転回を行う)の投げが真上に上がり、転回を入れられないなど、いくつかミスが出た。 D4.500 E7.400 11.900 昨日は落下なしで演技したジュニア選手であるが、今日の種目はなかなかリズムが作れない。つづく植松のクラブも、前半はうまくこなしていたが、中盤のステップで落下すると、Rでも落下してしまう。D4.000 E6.500 10.500 日本の最終演技者は山田愛乃。山田はパンシェローテーションが崩れたものの、スピード感のある演技で悪い流れを断ち切った。D5.400 E7.850 13.250 個人総合予選は3種目の合計点で競われる(上位15名 各国最大2名)が、山田は5位で予選通過、小池も9位で予選通過となった。そして12演技中ベスト10演技の合計で競われる国別対抗戦では、日本は銅メダルを獲得した。1位は地元カザフスタン、2位はウズベキスタン。《アジア選手権団体総合後半》本日はロープ&ボールが行われた。日本(フェアリージャパンPOLA)はロープの処理に手間取る箇所はあったが大きなミスはなく、D9.600 E8.350 17.950 昨日のフープとの総合点で36.050 危なげなく金メダルを獲得した。出場選手:杉本早裕吏松原梨恵横田葵子竹中七海鈴木歩佳 2位は朝鮮民主主義人民共和国。今日も、難しい技を次々とこなしていた。 D7.900 E6.900 14.800 総合点31.200 3位は中国。連係で大きく移動するなどのミスが出て、D8.800 E7.250 16.050 総合点30.350。昨日は落下ミス(場外)が出て5位に甘んじていたが、なんとか混戦模様から一歩抜け出してメダルを獲得した。 4位ウズベキスタン。5位チャイニーズタイペイ。6位カザフスタン。以下マレーシア、韓国、シンガポール、フィリピンの順。《アジア選手権個人国別対抗後半・個人総合予選後半》本日の種目はクラブとリボン。とにかくミスが多い種目である。クラブは2本あるため落下ミスが多くなり、リボンも素材の柔らかさから思い通りに操作できないために身体へのからまりや投げのミスが多くなる。日本の皆川夏穂もリボンでは多くのミスが出た。出だしのADで転ぶようにしてキャッチ。そこからリズムを崩すと持ち替えで落下。MGキックからの起き上がりでもバランスを崩し、バックルでのパンシェローテーションはまったくはまらなかった。 D6.300 E7.250 13.550 喜田純鈴は、前半はローテーションの軸の乗りも良く、うまくこなしていたが、中盤のADでミス。落ち着いて対処したがADでまたもミス。いずれも難しい箇所であり、成功率が低い箇所ではあるが、リボンのさばきに関して、日本選手は総じて弱い気がする。 D6.800 E7.550 14.350 比較的リボンの軌跡が美しい柴山瑠莉子も、中盤で結び目ができてしまい、ほどくのに時間をとられ、あせりから落下ミスも出てしまう。 D6.300 E7.150 13.450 リボンは3選手ともミスが出た。最終種目、皆川のクラブは息を吹き返して攻める姿勢が見えた。皆川の動きは他の選手に比べて非常に大きい。その大きさに身体が振り回されてしまうと投げや細かい技にコントロールが効かなくなってしまうが、クラブは動きと技のコントロールはどうにか効いていた。D8.600 E8.350 16.950 喜田は出だしのクラブの回転が速すぎて、キャッチのタイミングを合わずに落下。しかしその後はがまんづよく粘った印象。多少Rの投げが乱れても執着心を持ってキャッチしていた。以前は、1箇所うまくいかないと連鎖的にミスが出ていたが、それは改善されてきていると言えよう。 D7.900 E7.550 15.450 日本の最終演技者は柴山。柴山は昨日違う曲がかかってやり直しをしたが、本日も動き出した途端、違う曲だということに気づき、自ら動きをやめて、フロアーから出た。だいぶ待たされてからのやり直しであったが、心を折ることなくミスなく演技した。難しいADも入っているが、非常になめらかな演技であった。 D7.900 E7.950 15.850 個人総合決勝(15名 各国最大2名)には皆川が2位で通過、喜田が8位で通過となった(ベスト3種目合計による)。そして12演技中ベスト10演技合計で競われる国別対抗戦では、シニア個人も銅メダルを獲得した。1位カザフスタン。2位ウズベキスタン。ここまで全カテゴリーでメダルを獲得できたが、まだ試合の半分を消化したばかりである。あとは体力・気力勝負であるが気負うことなく演技してほしい。明日はジュニア団体種目別決勝ロープ、ジュニア個人総合決勝(山田愛乃、小池夏鈴)シニア団体種目別決勝フープ、シニア個人総合(皆川夏穂、喜田純鈴)が行われる。

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