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オリンピックにピッタリ合わせられるのは誰だ

5月4日、5日にNHK杯体操が行われ、リオデジャネイロ・オリンピックの一部の日本代表と代表候補が決まりました。毎度のことですが、オリンピックの代表選考の試合はしびれます。オリンピックの本番はとにかく興奮しますが、選考会はしびれちゃいます。女子は寺本選手、村上選手、杉原選手が代表候補に決まりました。この「候補」ってやつに、「代表ちゃうんかい!」と見ている側は戸惑ったのではないでしょうか。最後のチャンスの来月の全日本種目別であと4人を候補に選んで、合計7人の中から合宿や試技会で最終的に5人の代表に決めるということなんですね。だから、今回「候補」に決まった3人も、リオデジャネイロの土を踏めるかどうか、まだ分からないんです。体操に限らずどんな種目でも、女子は男子に比べてコンディショニングが難しい面があります。代表選手が現地入りしても体調が良くならず不本意な成績に終わったなんていう例はたくさんありますし、中には棄権せざるを得なかったということもありました。チームスポーツでは、ある選手が調子悪ければ他の選手が補うことは出来ますが、個人競技では代わりはいません。ベテランになってくればそれなりにまとめられるようになりますが、体操は若い選手が多いですから好不調の波が大きく不安定です。そういったことを考慮して、代表の決定はぎりぎりまで見極めてからという判断なんだろうと思います。それはそうせざるをえないだろうと理解はしますが、ギリギリで落とされちゃう選手や、落とさなきゃならないコーチ達のことを思うと辛いですね。誰もが納得の結果になることを祈る他ありません。今回候補に決まった3選手は、安定感が抜群でした。中でも寺原選手。ちっちゃくて可愛いのにドシッとした存在感。それでいて攻めるところは攻めていて、頼もしい限りです。村上選手は、チームにいるといないでは雰囲気がガラッと変わってしまうんじゃないでしょうか。明るく表情豊かな日本チームは、きっと人気になると思います。そして、アイドル杉原選手。弾ける笑顔がいいですね~。ヘアスタイルもキマってました。大舞台でも全然変わらない感じでやっているところが、オリンピックでの活躍を予感させてくれます。今回候補に入れなかった選手では、昨年の世界選手権の代表でありながら、現地で村上選手に交代して試合に出られなかった内山選手。スタイル抜群でキレのある演技はヨーロッパ系の体操選手のようです。段違い平行棒のポイントゲッターとして代表入りして欲しいですね。ようやく調子が上がってきた感の笹田選手。本来の力を発揮すれば代表には必要な戦力と思います。平均台でおもいっきりアピールして、なんとか候補に残れるよう願います。足をけがして、本来の床の演技が出来なかったシモーネ宮川選手。床の種目別メダルも狙える選手だけに、早く怪我を治して来月の種目別には間に合わせて欲しいものです。男子は、すでに代表が決まっていた内村選手に加え、加藤選手が代表に決まりました。足の怪我から回復して、ようやく本調子に戻ってきたようで安心しました。あの安定感はチームには欠かせないし、個人総合でも必須の条件ですから、やっぱり加藤選手がいないとですね。ただ、5日の試合だけで見たら田中選手の方が上でしたので、うかうかしていられませんよ。個人総合に3人出してあげたいところですよね。男子はスペシャリストがずらりと並んでいます。床の白井選手、鞍馬の萱選手、つり輪の神本選手、山室選手、跳馬の白井選手、平行棒と鉄棒の田中選手。ここからあと3人の代表……… う~んどうなるんだろう。悔いのないよう、あと1ヶ月頑張って欲しいものです。

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