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Channel: 体操
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世界体操2015 男子・団体戦で日本代表が何とか逃げ切り、見事に優勝をはたす!

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世界体操の決勝が行われました。予選の順位では、日本、中国、英国という順番。日本は故障者が出るなど、万全の状況とは言えませんが、若い選手の活躍もあり、勢いをもって、決勝戦にのぞめました。                                           演技の順番は床→あん馬→吊り輪→跳馬→平行棒→鉄棒という演技でした。この中で、日本が強いのが床、平行棒、鉄棒で、苦手とするのはあん馬、吊り輪です。                                            日本のメンバー内村航平(全6種目)加藤凌平(あん馬・吊り輪・平行棒・鉄棒)田中佑典(吊り輪・平行棒・鉄棒)白井健三(床・跳馬)早坂尚人(床・跳馬)※リザーブから参戦萱和磨(あん馬)                                         床では内村、早坂、白井の順番でしたが、3人ともにノーミスで演技を終えます。エースの内村が1番手で出られるのは大きいと思います。そして、3番手にスペシャリストの白井が登場して、4回転ひねりも決めました。日本がスタートダッシュを決めて、勢いづきました。特に白井は、16,325という次元の違う得点をだし、頼もしい存在でした。                                         あん馬では、優勝を争う中国にミスが連続したのに比べ、日本の加藤、内村、18歳の萱がミスなく、安定した演技で、突き放しました。                                          吊り輪が得意の中国は、さすがに高得点を出しますが、日本の加藤、田中、内村はミスなく、うまくまとめました。                                            4番目の種目・跳馬では、早坂が危うい着地になるものの、内村、白井は見事な演技を見せました。床でスペシャリストぶりを見せた白井ですが、跳馬でも日本を引っ張る安定した見事な演技でした。                                          平行棒は加藤、田中、内村と、3人ともが高得点を狙える得意種目です。加藤は安定した演技を見せるも、田中はミスがあり着地。この日、初めて、日本代表に大きなミスが出ます。団体戦は3人が積み重ねていくので、一人のミスで、その重ねた点を失ってしまうという厳しい面があります。しかし、プレッシャーのかかる場面で、内村が見事な演技で、着地も決めて、15,866という高得点を出しました。このメンタルのタフさは、本当にすごいです。                                           最終種目は、日本が得意とする鉄棒でした。加藤は見事な演技で着地も決めます。しかし、田中が再びブレーキとなり、いきなりカッシーナをミスして落下。続く、内村にもミスが出て、落下があるも、その後はなんとか持ち直しました。 2位の英国とは、13,993の差でしたが、内村が14点台を出して、ぎりぎりの逃げ切り勝ちとなり、課題が残りました。                                           日本は1位のまま、最後の鉄棒に突入しましたが、終盤は選手に大きなプレッシャーがかかり、ミスが連続してしまいました。それでも、勝てたのは、ライバルの中国にミスが多く出たことも影響しています。また、序盤でノーミスで、日本が得点を稼げたのが大きかったです。                                         リオ五輪を見据えると、3位の中国に加え、2位になった英国、有望な成長株を持つアメリカが、メダル争いのライバルになります。リオ五輪でも、しびれる団体戦になりそうです……。                                             今回は勝ち慣れていない部分が、終盤に出てしまった日本でした。それでも、それぞれがカバーし合い、見事に優勝を成し遂げました。高度な運動神経が求められる体操ですが、メンタル面もまた非常にタフな競技であり、しびれる団体戦となりました。美しさを追求する日本代表ですが、迫力ある演技、バランスやメンタルのタフさなどは、本当に素晴らしい演技を見せてくれました。

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