中国の南寧で開催されている体操の世界選手権男子団体決勝が今日行われ日本は5種目目の平行棒を終えて1位だったが、最後の鉄棒で逆転され惜しくも0,1ポイント差の2位に終わった。 エースの内村航平を中心にした今回のチームは全6種目全てミスなく演じていたのだが、最後に中国が得意の鉄棒で逆転したという形になっているものの内容的には互角だったし開催国アドバンテージがある中での0,1ポイント差なのだから個人的には悪い結果ではない。 ロンドン五輪の頃に感じていたのが日本の団体戦ではエース・内村航平のワンマンチーム的な事で、団体戦で勝つための全選手スペシャリスト化が進む中で日本は内村が全6種目に出場しなければ勝負にならなかったしそれでも4点以上の差があった。 基本的に床・あん馬・跳馬で日本が、つり輪・平行棒・鉄棒では中国が有利と思われていたので最初の床とあん馬で3点以上リードを奪ったものの、つり輪で2点も差を詰められて跳馬でリードを広げられない中で内村が平行棒を演技しなかったにも拘わらずここで逆転を許さなかった事。 団体戦で勝つにはエースに依存し過ぎるメンバーでは厳しいので内村を休ませる事ができたのは大きいし、アウェーの中で最後の1人までリードをしていたというのは評価できるだろう。 そして予選でミスを連発したにも拘わらず決勝ではミスなく演技ができるなど精神的にもタフになっているのが目を引いた。 あくまで目標は2年後のリオなのだから団体で勝つ楽しみは来年の世界選手権まで取っておいて、リオでは大輪の花を咲かせて欲しいものだ。
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