Quantcast
Channel: 体操
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1762

メダルは難しい…

$
0
0
渡辺理事だけではなく、山崎強化本部長も「棚ぼたでどうにか…」というようなことを言っていたようです。まあ冷静に見てメダルが難しいのは誰にでも分かるわけですが、一般的にはこういう時「メダルを…」というものなんでしょう。それが普通とは違ったので記事になったわけで、良かったんじゃないでしょうか。私は一貫して「フェアリージャパン」のやり方に批判的です。誤解のないように付け加えておきますが、一生懸命頑張っている選手たちは心から応援しています。選手やコーチなどの人ではなく、その運営方法に異議を唱えているわけです。今のやり方の、その理論展開を想像してみると次のようになります。 start 日本の新体操を強くしたい。① 国際的な競技力が高い種目というのは、国内の競技人口が多いもの。② では、国内の新体操の競技人口を増やすにはどうすれば良いのか。③ そのためには、国内の新体操の人気を高めなくてはならない。④ 国内で人気が高い種目はオリンピックや世界選手権で活躍している種目である。⑤ ならばとりあえず良さそうな選手を引っこ抜いて長期間猛練習をさせて上位を目指そう。 goal オリンピックでメダルを取って一躍人気種目に。巷の新体操クラブは大人気。競技人口が増え、さらに強豪国へ…確かに①から④で理論は堂々巡りになってしまいますので、その先どうするのということが中央競技団体が考えるべき一番重要なことだと思います。しかし、ここでの④から⑤への理論展開が、一昔前の共産主義国が態勢維持のためにやっていたこととか、国威発揚を必要とする国のやり方に似ています。ひとつの企業グループがお金を注ぎ込み力を持ってしまうと、同じことになるんですね。これは今に始まったことではなくて、ずっと昔から同じようなことの繰り返しだったのかもしれません。だからいつまでたっても強くなれないのでしょう。渡辺理事の言葉は、そんなことを暗に指摘しているのかもしれません。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1762

Trending Articles