先日、第52回NHK杯体操 第44回世界体操競技選手権大会日本代表決定競技会 第6回東アジア競技大会日本代表決定競技会が行われました。 簡単にいえばNHK杯ですね。今年の世界選手権は団体総合がなく、個人総合と種目別だけということで、代表選考も今までとは少し異なるようです。複数回の試合を経て、選手の得点が複雑に計算され、その点数のみによって選考されるのですが、客観的でとても分かりやすいと思います。他の競技では金だけじゃなく口も出すスポンサーがいたりしますが、得点で決まっちゃうんだから、スポンサーは口どころか手も足も出せません。複数回の点数が加味されるので、運が良かったり悪かったりということも非常に少なくなります。実力通りに選手が選ばれるというわけです。男子では、世界のオールラウンダー内村選手は、すでに代表に決まっていて、もう一人個人総合に出場する選手の座を争う戦いでした。
NHK杯前の持ち点トップは加藤選手。しかし、東インカレで、まさかのつり輪での事故により、怪我を抱えて臨むことになりました。猛追するのは、同じ大学の同級生野々村選手と、オリンピック6位の田中和選手。関係者にとっても手に汗握る展開だったことでしょう。結果、加藤選手がなんとか逃げ切りました。しかし、点数を見てみれば、3人とも代表に選ばれても恥ずかしくないほどです。日本選手の層の厚さはすごいですね。女子は上位3人の熾烈な争いで、こちらも手に汗握る展開。寺本選手が風格さえ感じられる安定感で、勢いのある笹田選手、村上選手をねじ伏せたという格好ですが、まだみんな高校生なんですね。4位に入った井上選手も含めて、これから益々楽しみです。最終的に全代表が決まるのは、今月末の全日本種目別選手権。これからのシーズン、トップクラスの大学生、高校生は試合が目白押しになります。体調管理に気をつけて、上手に乗り越えて欲しいと思います。
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