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2014テレビ信州杯事前企画③ 吉村翔太(科学技術高校)

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2014テレビ信州杯事前企画③ 吉村翔太(科学技術高校)テレビ信州杯のエントリーに彼の名を見つけて、とてもうれしかった。吉村翔太。今年のインターハイで4位。全日本選手権にも出場した選手である。じつは、3月の選抜大会にも出ているし、そこでも4位になっている。いかんせん、今年の高校3年生は、「TOP3」の小川晃平、永井直也、五十川航汰がジュニア時代から抜けていた。そのほかの選手には、なかなかスポットが当たらない。そんな学年に、吉村翔太はいた。高校選抜で4位になったところで、それほど話題にはならなかった。しかし。インターハイでは違った。個人総合の終わった日に、多くの人が言った。「福井の子がすごかった」「科学技術、うめえ!」吉村翔太という名前さえ覚えてないような人たちもみんな、彼の演技には魂を奪われた。小柄な選手なのだが、インターハイでの彼は、どこまでも大きく見えた。それほどに、動きが大きく、さらに、体だけでなく、周辺の空気まで動かす、そんな力を持っていた。小川や永井のような「いかにも」な表現力があるわけではない。「なにか」を見せようとしているわけではなく、むしろ無骨なまでに、自らの体操を追求している、そんな演技だ。ただ、そのあまりにもひたむきな演技、体操は、会場全体をひきつけた。佐賀で行われたインターハイ。神埼清明や佐賀女子のときは、会場全体がうなるような歓声、どよめきに包まれた。そして、男子で優勝した小川晃平の演技には、会場が静まりかえった。が、あの会場をしんとさせたのは小川だけではなかった。小川と同じかそれ以上に、吉村の演技のときは会場は水をうったように静かだった。そこに、彼の動きが風を切る音だけが響き、彼の呼吸だけが聞こえていた。社会人や大学生の名選手がひしめく全日本でも、それは同じだった。彼の演技は、不思議なくらい人を気持ちをつかむ力をもっている。高校3年生。テレビ信州杯は、おそらく彼の「科技高生」としての最後の試合になる。高校最後の1年で大ブレイクした吉村翔太だが、高校1年のときは団体の補欠も経験しているし、個人でもいきなり上位だったわけではない。そんな彼の演技を、テレビ信州杯で見られるのが、ここ数年、とても楽しみだったことを思い出す。高校卒業後は、大学で新体操を続けるという吉村翔太。長野での演技にぜひ注目してほしい。                                          <撮影:清水綾子>【関連記事】※2012年長野カップ記事より http://www.plus-blog.sportsnavi.com/rg-lovers/daily/20120211※ジムラブに、「全日本選手権/Re:make」がアップされています。 http://gymlove.net/rgl/topics/report/2013/12/17/2013remake/※ジムラブに、「豊田国際/山室光史」を、ギャラリーにアップしました。 http://gymlove.net/gl/topics/gallery/2013/12/19/post-16/※ジムラブに、「豊田国際/大会のひとコマ①②」を、ギャラリーにアップしました。 http://gymlove.net/gl/topics/gallery/2013/12/19/post-17/ http://gymlove.net/gl/topics/gallery/2013/12/19/post-18/

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