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Channel: 体操
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エキシビション「オペラ座の怪人」

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エキシビション「オペラ座の怪人」(町田RG)男子優勝者のあとが、なぜエキシビション?と思われるかもしれないが、それほどすばらしいエキシビションだった。決勝の競技開始前に行われたエキシビションでの町田RGによる「オペラ座の怪人」は、東京体育館という競技場を、まるでそこが舞台であるかのような錯覚を起こさせるものだった。身体能力の高さもさることながら、なんと言ってもその表現力!メインで踊っていたのは、競技は引退した山脇麻衣だったが、表現力には定評のある彼女はもちろんのこと、そのほかの群舞で踊っている小さい子たちまで、みんなが「演じている」!演技開始前のナレーションで「19世紀のパリ、オペラ座にみなさんをお招きします」と語られていたが、見ているほうをその気にさせるためには、もちろん、まずは演じているほうがその気にならなければ!それが、隅々まで浸透した集団演技だった。なんと言っても、全員が同じ動きをするときの、そろいっぷりが半端ない!おそらくこの演技の練習にそれほど時間は割いていないはず(もともとは3月の発表会でやった作品だった)だが、見ていてぞくっとするほど、そろっている。それは、町田の選手たちが、日頃から「正しい形」をしっかりと身につけているからこそ、であり、また音のとり方も意識させられているから、に他ならないと思う。そして、単に「動きをそろえる」のではなく、そこには顔の表情も含めた「表現」が伴っているから。だから揃うべきところは、いっそう揃って見えるのだ。ユースチャンピオンシップは、男女共催だったため、男子の演技を見るために会場にいた人も多かった。そんな男子新体操ファンの中でも、「オペラ座の怪人は、すばらしかった!」という声が多く聞かれた。「もっとずっと見ていたかった」との声も多かった。それほど観客を惹き込む力を、この作品はもっていた。エキシビションの集団演技とは、条件が違うことは十分理解はしているつもりだが、せっかくの新ルールになったのだから、競技作品でも、もっとこういう「魅せる演技」が見たい。このエキシビション演技を見て、改めてそう感じたのだった。  <撮影:清水綾子>●町田RGの「オペラ座の怪人」が見てみたい! という方は、ぜひユースチャンピオンシップの公式DVDをお買い求めください。③の「女子個人決勝(クラブ・ボール)」にエキシビションが収録されています。 DVDの購入方法など、詳細は以下のとおり。 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/jpngym/article/1907●ジムラブに「ユースチャンピオンシップ 女子優勝:河崎羽珠愛」の記事をアップしました。 http://gymlove.net/rgl/topics/report/2013/06/18/201/

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