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2013全日本インカレ直前情報⑤ 仙台大学団体

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2013全日本インカレ直前情報⑤ 仙台大学団体インカレ1日目競技終了後に行われた団体公式練習を見た。仙台大学は、6人でフロアにあがっていた。しかし、曲かけを務めていたのは、リーダーの佐藤史弥だ。曲をスタートさせると、あわててフロアマットにかけのぼり、最初のポーズをとる。念願の6人団体ではあるが、曲かけを自分たちでしなければいけないくらいに、余分はない。それが、仙台大学の現実だ。インターハイ前の7月初旬、名取高校の取材に行ったところ、そこには仙台大学も来て練習していた。名取高校の体育館は普通の公立高校の、決して広くも新しくもない体育館だ。男子用のフロアマットもない。それでも、そこには今年から本多知宏監督がいる。たとえハード面は恵まれていなくても、指導してくれる人がいるといないでは大きな違いがある。大学での練習ではもっとも不足する「指導」を補うために、ときどきこうして仙台大学は出稽古を行っているのだ。狭い体育館で、なるべく高校生の邪魔にならないように、彼らは自分たちで黙々と練習していた。そして、高校生の練習がひと段落した隙に、本多監督に通しを見てもらい、アドバイスをもらう。その貴重な時間を逃すまいと、必死に話を聞き、見本を示す本多監督の動きに目をこらす。とても真剣でいいな、と思ったが、佐藤に言わせると、やはり「まだまだ足りない」と言う。佐藤は、高校時代に聖和学園で本多の指導を受け、奇跡と言われた選抜準優勝をしたことがある。彼は、そのとき、本多の指導力のすごさを思い知っている、と同時に、そのときの聖和のメンバーがどれほど必死に本多に食らいついていったかも身をもって知っている。だから、「まだ足りない」と、後輩たちに対する佐藤の要求は高い。だが、その足りない部分を埋めていければ、もう一度、奇跡を起こすことだってできるかもしれないんだ! おそらく佐藤は本気でそう思っている。全日本インカレ、そして、今年はジャパンにも出場できることが決まっている(大阪体育大学の棄権により男子出場校は5校になってしまったため)。インカレはもう今日、本番を迎えてしまうが、ジャパンまではまだ3か月近くの時間が残っている。そのときに、どこまでいけるのか。今回のインカレはその試金石になる。次につながる試合をする。それが、今の仙台大学の命題だ。東日本インカレを、仕事の関係で見に行ったという人に話を聞く機会があった。その人は、男子新体操を生で見るのはもちろん初めて。「男子新体操、どうでしたか?」と聞いてみると、「すばらしかった。素敵な選手、チームがたくさんいるんですね。」という答えが返ってきた。勝ったチームや選手だけでなく、それぞれがとても素敵だったと、うれしい言葉に続けて、その人は、「仙台大学の団体には感動しました。」と言った。実際のところ、仙台大学は、東日本インカレの参加4チーム中では最下位だった。それでも、新体操を初めて見た人の心に、そんなふうに残る演技を、あのとき彼らはやってのけたのだ。仙台大学の男子新体操を支え続けてきた4年生の佐藤史弥にとっては、今回が「最初で最後の6人で出場する団体」になる。その喜びを感じながら、また、後輩たちは、そんな先輩への感謝の思いを感じながら、「仙台大学団体復活!」の旗印となる演技を見せてほしい。あなたたちの演技は、確実にこの先に繋がりあり、未来を切り拓いていくのだから。【関連記事】「東日本インカレレポート・仙台大学団体」 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/rg-lovers/article/2397※ジムラブに「2013全日本インカレ男子団体出場校」がアップされています。http://gymlove.net/rgl/topics/report/2013/08/25/2013-45/※ジムラブに「2013全日本インカレ女子団体出場校(後半)」をアップしました。 http://gymlove.net/rgl/topics/2013/08/26/2013-43/

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