2013インターハイレポート③ 恵庭南高校思い起こせば去年のインターハイ。恵庭南は、かなり試技順が早かった。そして、うまかった。新体操の撮影は初めてというカメラマンが近くにいたのだが、彼は午前中の演技がすべて終わったときに、恵庭南を指して、「一番すごかった」と言った。人によってはそうも見えるくらいの力を、恵庭南はつけていた。去年の時点ですでにそうだった。今年の3月。高校選抜大会で、カメラマンを同行することができず、私はやむを得ず、撮影に挑戦した。四苦八苦しながら、なんとも確率の悪い写真を数だけはたくさん撮ったのだが、そのとき、もっとも打率がよかったのが恵庭南だった。私のような反射神経のにぶいカメラマンでも、止まっているところ、揃っているところが撮れる。恵庭南は、選抜大会のときもそんな確実な演技をしていたのだ。去年の全日本ジュニアでは、恵庭ジュニアが優勝したが、彼らの演技もごまかしのない確実性がすばらしかった。減点する箇所が本当に見つけにくい、そんな演技だった。あのとき、恵庭ジュニアの森多監督に話を聞いたところ、現在、恵庭南にいる山本、村上、高橋は恵庭ジュニアの出身だということだた。そして、彼らがジュニアだったころから、恵庭はそれまでのタンブリング重視の新体操から、徒手重視に舵をきっていたのだと聞いた。その成果は、まずジュニアで現れた。そして、今大会で、高校生も証明して見せた。彼らの徒手の美しさ、確かさ。そして、実施力の高さを。恵庭南も、ここに至るまでには、かなり時間がかかっている。しかし、じっと忍耐し続け、力を蓄えてきたのだ。いまだに北海道までは取材に行けず、恵庭南には申し訳ないことをしているが、今回の3位入賞でいよいよ、津軽海峡を渡るときがやってきたように思う。今年はすでに、撮影協力をいただいている清水さんは、春に恵庭を訪ねている。私も、今度こそなんとか行く方向で考えたいものだ。しかし、インターハイでの恵庭南は、本当に強かった。凛とした強さがクールだった。とくに、ボーカルにかぶせての鹿倒立。あそこは、ぞくっとした。強いチームであることはわかっていたが、こんな風に「魅せる」ことのできるチームになっていたとは!!秋にはやはり北海道行きか?ジュニアといい、高校生といい、今後、どんどん存在感を増してきそうだ。※ジムラブに横田泉さんが、「2013インターハイ男子団体3~5位」の記事をアップしています。恵庭南高校も登場! ぜひご覧ください。
http://gymlove.net/rgl/topics/report/2013/08/07/2013-36/
<撮影:横田泉←本番演技写真 清水綾子←練習風景>
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