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Channel: 体操
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今年活躍の選手の何%が残っていくのか

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10月にモントリオールで行われる体操世界選手権の代表選手が決まりました。体操でモントリオールと言えば、オリンピックでの団体総合の死闘が連想されますが、今回は団体はなくて個人総合と種目別だけの試合になります。選手にとっては、予選からギューギューのプレッシャーを感じるチーム戦がない分、かなりノビノビとできるんじゃないでしょうか。個人総合で代表になった白井選手も「責めます」と言っていました。楽しみです。床は谷川選手。白井選手とは全く違う持ち味を活かした、玄人をうならせる圧巻の演技です。着地をビシっとキメて新しい潮流を作って欲しいです。鞍馬は亀山選手。6月の全日本種目別の予選で落っこちてガ~ッカリしましたが、候補選手に拾ってもらって、もう1回もらったチャンスを活かしたわけです。4年前の世界チャンピオンが、世界の舞台で予選・決勝2本の完璧な演技を揃えられるか。楽しみです。跳馬は安里選手。今年の春までは無名のダークホースでしたが、メキメキと頭角を現し、とうとう代表を射止めました。三重県の相好体操クラブの方々もさぞや喜んでいることでしょう。鉄棒は宮地選手。内村選手とは一味違う迫力のある演技で代表入り。内村選手がいる以上、迫力だけでは勝てませんので、減点の少ない美しい演技を作り上げていって欲しいと思います。奇しくも代表6人は全員違うチームの所属です。そしてなんと、コナミ所属の選手がいません。近年では非常に珍しい決着となりました。でも、これはとてもいい傾向なんじゃないかと思います。特定のチームが一人勝ちみたいな状況では、奢りとか、妬みとか、とかくネガティブな感情ばかりが起こりがちで、下手すると足の引っ張り合いになったりする恐れもありますが、複数のチームが同レベルで拮抗していれば、お互いに対抗心を燃やしながら切磋琢磨して、国内のレベルがドンドン上っていくものだと思うからです。ただ、他の種目でも、世界的にも言えることですが、オリンピックの翌年というのは超一流選手は休んでいたり、引退してしまったりで、競技レベルが落ちるんです。次のオリンピックが近づくに連れて、実績のある超一流選手が戻ってきたり、新たなスターが現れたりするので、今年目覚ましい活躍をしたからと言ってウカウカしていると、次のオリンピックのときには忘れられてるなんてことになりかねません。コナミもすぐに巻き返してくるでしょう。今回代表に選ばれた選手たちにとっては長い長い戦いになりますが、世界選手権はもちろんのこと、その後にも正念場が続くと思って頑張って欲しいと思います。

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