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2017新体操チャレンジ杯ドイツ大会レポート3

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【大会最終日】大会情報・結果へ新体操WCCベルリン大会(ドイツ)最終日は、個人種目別決勝と団体種目別決勝が行われた。《個人種目別決勝》喜田純鈴はボールに出場。総合のときよりBDが明確で、しっかりやりきろうという意思が見えた。しかし、ダンスステップコンビネーションの最中に、ポロリと落下。大きい技ではなく、持ち替えであったり、さほど難しくない技でミスをしたりする傾向があるので、もう少しの我慢が今後必要になってくるだろう。 D7.700 E7.350 計15.050で7位。しかし、喜田に必要なのはミスうんぬんよりもっともっと挑戦していくことではないかと考える。喜田は他の上位選手と比較しても、BD(身体難度)のクオリティやR(リスク=手具を投げ2回転以上の転回を行う)の難しさなど引けを取らない。しかしAD(加点の可能性のある手具操作)においては、次々と、という感じで作品に入っているわけではない。今年はうまくまとめるというより、たくさんの技に挑戦していったほうが、のちに楽になっていくと思われる。その点においてすばらしい挑戦を見せているのは、イタリアのAlexandra AGIURGIUCULESE。喜田と同じ2001年生まれであるが、これでもかとADを入れ込んでいて、しかもそのひとつひとつに独創性がある。次々に入っている分、ポロリと落下する場面が幾度か見られたが、躊躇なく投げ、躊躇なく操作している様は、見ていて気分が良い。フープではロシアのSELEZNEVAに次いで2位となったが、今後目を離せない選手となっていくだろう。ウクライナのOlena DIACHENKO、ベラルーシのAlina HARNASKOも2001年生まれ。彼女たちと戦っていくために、ミスを恐れず、より高いレベルの技に挑戦していってほしい。《団体種目別決勝》フープ、ロープ&ボールともに、ロシアが優勝。ロープ&ボールでは小さな落下があったが、以前と比較すると安定感や落ち着きがでてきたように思う。以前は複雑すぎて何をやっているのかわからなかったが、熟練度が増してきたことにより、複雑さが伝わるようになってきた。ウクライナは両種目とも2位。ロシアと比べると作品は単純に見えるが、単純がゆえにわかりやすいとも言える。選手の美しさを存分に活かしているといえよう。ベラルーシはフープ3位。ロープ&ボールは4位。フープではパンシェのローテーションでバランスを崩してひとりが床に手をつき、ロープ&ボールでもパンシェバランスで大きく崩れた。ロープの交換も投げが短くなり、落下。今大会は総合、種目別を通じてまとめることができなかった。ロープ&ボールで3位に入ったのはアゼルバイジャン。大きなミスはなく、強さのある演技を見せた。日本は今大会不参加であるが、次回WCCミンスク大会に出場する。どのチームもシンクロ性がさほど良いとは言えないので、その点でも日本は攻めていきたい。

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