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2017アジア新体操選手権レポート1

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新体操第9回アジア選手権・第15回アジアジュニア選手権はカザフスタン/アスタナにて、6月24日に開幕した。日本からはアジア選手権団体競技にフェアリージャパンPOLA、個人競技には皆川夏穂、喜田純鈴、柴山瑠莉子が出場。アジアジュニア選手権団体競技には選抜チーム、個人競技には小池夏鈴、植松智子、山田愛乃、飯田由香が出場した。《アジアジュニア国別対抗前半・個人総合予選前半》日本のトップバッターは小池夏鈴のボール。非常に落ち着いていて、大きなミスなく演技してD6.500 E7.600 14.100 つづく山田愛乃も音楽に合わせてしなやかに演技し、D6.600 E8.300 14.900 飯田由香はボールの指回しができなかったが落ち着いて対処し、D5.700 E8.000 13.700 小池はフープもミスなく演技してD6.800 E8.050 14.850 フープに初登場した植松智子はひとつひとつを正確に演技してD6.900 E8.050 14.950 山田は小気味よく、ローテーションの軸の乗りも良く演技しD7.100 E8.450 15.550と15点台に乗せた。ジュニア個人競技選手がそれぞれに力を発揮し、良い流れをつくってくれた。個人総合予選前半を終えて山田が3位に、小池が6位につけている。明日はクラブとリボンが行われ、個人総合決勝には15人が進出する(ベスト3種目の合計)《アジアジュニア団体総合前半》団体総合前半はロープの種目。日本は本年1月にチームを結成し、定期的な短期合宿を行ってきた。ロープの作品への取りかかりが遅れてしまい、この大会までに1ヶ月しかなかったが、選手たちはよく練習を重ねてきた。多少の不正確なキャッチやラストのステップでのひっかかりはあったが、全体的に集中しており、クリアな演技であった。D7.400 E6.800 14.200 日本は現在1位。出場選手:小西野乃花中村胡桃稲木李菜子今岡里奈末永柚月 2位は中国。ロープの不正確なキャッチは多かったが、長い手脚と繊細な動きで、非常に美しい。 D6.600 E6.300 12.900 3位は韓国。大きなミスはなかったが、連係や交換をするために移動をするなど構成上の減点もあったと思われる。D6.400 E5.750 12.150 4位はカザフスタン。エネルギーはあったが、落下ミスや連係ミスが出てしまった。D6.300 E5.500 P0.3  11.500 5位はウズベキスタン。交換でロープを2本落下するなどミスが多かった。D5.900 E5.400  11.300 明日はクラブの種目が行われ、ロープとの総合点で順位が競われる。《アジア選手権団体総合前半/フープ》本大会には10ヵ国が出場。優勝争いは日本と中国になると思われ、気の抜けない大会になることが予想された。先に登場したのは日本。ポディウムトレーニング(本会場練習)でも安定した演技をしていたが、本番でもキャッチの移動も少なく、エネルギーのある演技を見せた。 D10.000 E8.100 18.100 実施点がもう少しほしいところであった。(出場選手)杉本早裕吏松原梨恵国井麻緒竹中七海鈴木歩佳一方中国はジャンプターン時にフープを持ちかえる際に、フープを離してしまい場外に。直後の交換もできなくなってしまった。D8.500 E6.400 P0.6  14.300で現在5位。 1位は日本で、2位には朝鮮民主主義人民共和国がつけている。難しい技を次々と行っていた。D8.900 E7.500 16.400 3位はマレーシア。大きなミスはなく、流れも良かった。D8.200 E6.200 14.400 4位はチャイニーズタイペイ。 R(リスク=手具を投げ、2回転以上の転回を行う)のキャッチの際に場外。連係でも落下があったが強さのある演技であった。D9.100 E5.550 P0.3 14.350 5位が中国で、6位にカザフスタン、7位にウズベキスタン。ウズベキスタンは連係で場外。予備手具にさしかえて演技した。中国、カザフスタン、ウズベキスタンは同点。実施点が高い方が上位に位置するため、この順位になっているが、14.400のマレーシアから14.300のウズベキスタンまで0.1の差の中に5チームがひしめきあっている。 8位韓国、9位シンガポール、10位フィリピン明日はロープ&ボールが行われ、総合点で団体総合順位が決定する。《アジア選手権個人競技国別対抗前半・個人総合予選前半》皆川夏穂のボールは、身体のしまりも良く、すべりだしとしては上々であった。 Rでのキャッチなど細かいところでプログラムどおりにはいかない箇所もあったが、D8.300 E8.850 17.150 喜田純鈴はスタート時から少々堅く、前半のRで背面キャッチを落下。取り戻しに時間がかかったため、得意とするパンシェのローテーションを抜いて、次の技に移ってしまった。後半までどうにかしのいだが、D6.600 E7.900 14.500 今季からのルール改正により、申告書を提出していないので、演技の変更はいくらでもできる。AD(加点の可能性のある手具操作)を抜いてでも、パンシェのローテーションを入れるべきであり、そのあたりも今後試合巧者になってほしい。柴山瑠莉子はころがしのADで落下。膝でうまくバウンドさせたため、落下ではないとも言えたが、実施の得点からすると落下と認識されたようである。 D8.200 E7.700 15.900 皆川のフープはRの投げが後ろにずれたが、うまく対処した。パンシェのローテーションも大きく乱れたがなんとかもちこたえ、D8.400 E8.700 17.100 どちらの種目も、動きに深みがあり、非常に美しい。あとはローテーションの回転数を上げ、安定させたいところである。喜田はRの投げが前にいきすぎたが、なんとかキャッチ。D得点は8.800と皆川を上回った。D8.800 E7.850 16.650 BD(身体難度)はクリアなので、演技のつなぎが良くなってくると実施点も上がってくるだろう。柴山は難しいADをこなし、なめらかな演技を見せていたが、ラストの視野外キャッチでミスし、手具なしで演技を終えてしまった。D6.900 E7.200 14.100 柴山は伴奏音楽を捉えるのがうまい選手である。なめらかさと緻密さで点数を稼いでいけるであろう。明日は後半種目が行われ、国別対抗の順位、および個人総合決勝進出者(15人)が決定する。

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