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Channel: 体操
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次世代ヒーロー、ヒロインの出現を期待しています

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先日、全日本体操競技選手権大会・個人総合が行われました。昨年、オリンピックが終わり、通常ならばオリンピック明けの1年は、まだ次のオリンピックを意識するというより、代表入り出来るように国内外にアピールしていく段階のはずですが、今年はまわりがみんな「東京オリンピックでは云々」というので、選手たちも意識せざるを得ないでしょうね。男子は…終わってみればやっぱり内村選手でしたね。しかし、内村選手も28歳。オリンピックの時のコンディションを100%とすれば、その後の休養などでフィジカル、メンタルのコンディションは50%以下に落ちたことでしょう。今回の試合に臨んで、がんばって戻そうとしたとは思いますが、年齢とともに、たとえ半年前でもその時の100%に戻すのは非常に難しくなってきます。 それでもトップを譲らなかったのは、オリンピックまでの貯金が莫大だったということでしょう。同じことが田中選手にも言えるでしょうし、非常に優秀な世代のトップに立った白井選手も同じと思います。今回、期待されたのは若手の台頭ですね。予選の段階では、1位千葉選手、2位谷川選手、3位白井選手、5位萱選手と、大学3年生がずらりと並んで、キタ~ッ!と喜んだものですが、決勝ではペース配分に長けた内村、田中良先輩に蹴散らされてしまいました。とはいえ、神本選手も含め、現大学生が今回のように切磋琢磨していけば、日本体操の未来は明るいということでしょう。現段階ではみんなオールラウンダーを目指していますが、個々のこれからの大きな問題は、どの段階で種目別での代表入りに切り替えて勝負するかということだと思います。非常に難しい問題だし、辛い決断になることもあるかもしれませんが、今からその覚悟だけはしておかなくてはなりませんね。女子は…こちらもオリンピック代表組の村上選手が優勝、杉原選手が2位でした。寺本選手もちょっとミスが出ましたが、それでも5位ですから貯金が物を言ったということでしょう。3位になった梶田選手、4位の中路選手はともに高校生。他にも何人かの高校生が存在感を示してくれたのは良かったと思います。今回出場できなかった高校生もいますので、今後が楽しみですね。ただ、どの選手も似たタイプで、宮川選手のような飛び抜けた何かを持った選手がいないのが、少し寂しさを感じました。オールラウンドのレベルを上げつつも、これだけは負けないという個性を作っていかないと、世界のトップ3には届かないような気がします。私のイチオシの杉原選手は、オリンピック後もすぐに次に向けて頑張ってきましたが、なんだかバランスを崩しているように見えました。元々持っている能力で高いレベルを保っていますが、無理を続けるとバランスはさらに崩れていくので、一度リセットする機会が持てるといいのになぁと思います。塚原コーチがちょっとブレーキを踏んであげる必要があるのかもしれません。ま、見ただけの印象での老婆心です…今年の10月には世界選手権があります。オリンピック後は若手にとってはチャンスですので、東京オリンピックなんて先のことよりも、今のチャンスをしっかりモノにしていくよう頑張って欲しいと思います。まずは次のNHK杯。ニュースターの出現を期待します。

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